ブラジル式フットサル講習会

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トレーニングで伝えるべきこと、 伝えてはいけないこと

5月7日(月)に書いた、

「一日のトレーニングをオーガナイズする」

という記事の続きになります。

 

トレーニングには必ず一日の目的があります。

 

週末に行われた試合で出た課題をクリアする、

良くなかったプレーを改善する、

チーム戦術を確立するために必要な

技術を各個人に身につけてもらう、

セットプレーの攻撃、

セットブレーの守備、

得点までの崩し、

ボールの奪い方、

などがトレーニングの目的になります。

 

大事なことは、その中で何を一番に

選手たちに伝えたいか、

改善してもらいたいか、

身につけてもらいたいか、

を明確にしなければいけない

ということです。

 

例えば、一日のトレーニングの課題が、

コーナーキックからの攻撃で

シュートまで持っていけるように

なることだったとします。

ゲーム形式のトレーニングだと

どうしても攻撃側と守備側で

シュートを打つ、打たせないという

二つのプレーがはっきりと

出てしまいますので、時には

「あきらかに良くない守備のプレー」

が出てしまいます。

それがつい気になってしまう

指導者がものすごく多いです。

 

チームを良くしよう、

次の試合は絶対に勝ちたい、

と思えば思うほど、

「良くないプレー」があると

それが気になってしまい、

課題が「コーナーキックからの攻撃」

と決めたにも関わらず、

良くなかった守備をした選手に

ダメ出しをし、守備の改善方法を

伝えてしまいがちです。

 

ゲーム中には様々なプレーが

起こりますので、あれもこれも

気になる気持ちは良くわかります。

特に「こうすれば良いのに」

と思うような時は色々と

言いたくなるものです。

 

しかし、最初に決めた課題以外の

プレーについて指摘したり、

アドバイスをしてしまうと、

選手たちはその日のトレーニングの

課題・目的を忘れてしまいます。

 

コーナーキックからの攻撃が

課題だったのにGKのポジショニング

について説明したり、

守備のマークやコーチングなど、

「コーナーキックからの攻撃」

とは違うプレーについて注目

させてしまうと選手たちは

「コーナーキックからの攻撃」

というプレーに集中することが

出来なくなります。

 

GKのポジショニングが悪くても、

守備に問題があったとしても、

その日のトレーニングの目的は

「コーナーキックからの攻撃」

をより良くすることですので、

他のプレーについては

気にする必要は一切ありません。

 

指導者が

「コーナーキックからの攻撃」

だけに注目した指導に専念することが

チームのレベルアップに繋がります。

 

どんなに守備側に問題があったとしても、

「コーナーキックからの攻撃」

に関するプレーの質が高まったり、

「コーナーキックからの攻撃」で

課題となっていたプレーが

改善されれば全て問題なしです。

 

一日のトレーニングでやるべきことは、

選手たちにトレーニングの目的を伝え、

その目的のために集中させることです。

 

やってはいけないことは、

選手たちを混乱させること、

集中を乱すようなことを言ったり

しないことです。

 

以上が、

トレーニングで伝えるべきこと、

伝えてはいけないこと

になります。

フットサルのディフェンスで大事な三つのこと

フットサルのディフェンスで

大事なことは三つあります。

 

一つはボールを自陣ゴールに

近づけさせないこと。

 

自分の目の前にボールがあれば

「奪える!」と思って奪いに

行ってしまう選手もいるかと思います。

目の前で奪えればピンチを

チャンスに変えられます。

しかし、そこでリスクを冒すほどの

ボール奪取のチャンスがあるのかどうか、

冷静に判断しなければいけません。

もし、ボールを奪いに行くという

プレーに対して、誰か一人でも

疑問を抱くならばやるべきではありません。

一人が勝手な行動をしてミスするだけで

即失点に繋がるのがフットサルです。

※コートが狭いからです。

 

ボールを自陣ゴールに近づけさせ

なければシュートを打たれることは

ありません。

シュートを打たれなければ、

当然失点することもありませんので、

失点・被シュートの確率を下げる方法は、

ボールを自陣ゴールに近づけ

させないことです。

 

守備の基本はボール保持者の

縦のコースを切り、

・縦パスを出させない

・縦にドリブル突破させない

ことです。

 

わざと縦に出させてFIXOとALAで

挟んでボールを奪う方法もあります。

しかし、縦パスを受けた選手が

ワンタッチで中に折り返し、

走りこんで来た選手にパスが

通ってしまうと、

ゴール近くの正面でフリーで

シュートを打たれてしまいます。

これもリスクを冒したディフェンスですので、

応用(難しい方法)となります。

 

縦のコースを切ってボールを

自陣ゴールに近づけさせなければ、

ALAはFIXOにバックパスをするだけです。

延々とFIXO→ALA→FIXO→ALA

のパス交換を繰り返すだけになります。

 

そのFIXO→ALA→FIXO→ALAが

パス交換を繰り返している時に

全員が次のパスを予測し、

連動してプレッシャーを

かけて行けばどこかで

パスがずれたり、

相手選手の誰かがミスします。

そこがボールの奪いどころです。

 

そしてもう一つはPIVOにパスを

入れさせないこと。

PIVOにパスが入るとPIVOより

前にいた選手は帰陣しなければ

いけませんので、体力が落ちる

原因にもなりますし、PIVOに

パスを入れられる度に帰陣するのは

キツイです。

 

PIVOにパスを入れられると

守る側としては押さえるべき

ポイントが増えてしまいます。

・PIVOがターン

・PIVOとALAの縦のワンツー

・PIVOとALAの横のワンツー

など、これら全てを防ぐのは

難しいです。

ですからPIVOにパスを入れさせない

ことが良いディフェンスと言えます。

 

最後の三つ目は、当たり前ですが

マークを外さないことです。

マークを外すことはないと

思いがちですが、

日本のフットボール界では

昔からボールウォッチャー

という言葉があります。

ボールウォッチャーに

ならない方法を育成年代の

指導者全員が知っていれば、

多くの日本人は裏を取られませんし、

ボールウォッチャーという

言葉自体も聞かれないのでは

ないでしょうか。

 

ボールウォッチャーにならない

方法は、間接視野でボールと

マークすべき相手選手を

同時に見られる身体の向きになり、

視野を確保することです。

それができなければ簡単に

マークを外してしまいます。

片手でボールを指し、

もう一方の手でマークする

相手選手を指す、

たったこれだけでマークを

外さなくなります。

マークする選手に対して

平行にならないようにしましょう。

 

縦に出させない、

PIVOにパスを入れさせない、

マークを外さない、

相手チームが攻撃に詰まった、

相手チームの次のプレーを予測する、

連続でプレッシャーをかける、

相手チームのプレーが雑になる、

相手チームがミスをする、

だからボールを奪える、

となります。

 

以上がフットサルのディフェンスで

大事なことです。

フットサルでも基本は大事〜高いレベルの守備戦術を取り入れる時期〜

日本のフットサル界はサッカーを

ある程度続けた後、

大学生や社会人になってから

フットサルに転向する選手で

成り立っています。

よって、フットサルの基本技術・

基本戦術や知識を学ばないまま

社会人リーグという高いレベル

をプレーする選手ばかりに

なってしまっています。

 

この状況はあまりよろしくありません。

なぜならば、高いレベルのチームの練習に

混ざったり試合に出場してしまうと、

基本を身につける時間はありませんし、

細かいところまで指導してくれる

指導者の中の指導者がいないからです。

 

フットサルに転向した選手が最初から

高いレベルのチームに入ってしまうと、

基本を飛ばしていきなりプロフットサル

チームが導入している戦術やプレーを

求められ、指導されることなく周りの

プレーを模倣しながら身に着けて

行くことになるからです。

 

要するに、高いレベルのチームが

取り組んでいる応用と言われる

戦術や知識を「なんとなく」で

身に着けてしまうので、

「なんとなく」やれている状況が続き、

「なんとなく」自分も高いレベルの

選手になった気のまま年をとって

行ってしまいます。

 

それがどうして良くないかと言うと、

基本を知らない(細かいところまで

理解していない)まま高いレベルの

戦術やプレーを続けてしまうと

プレーの幅が狭くなり、自分が

フィットするチームが極端に少なくなり、

移籍することが困難になります。

同じチームに所属し続けたとしても、

監督が交代して新しい戦術(自分が

知らない戦術)が導入されたら

対応することが出来ず、

苦しむことになります。

これは良いことではありません。

 

フットサル日本代表がY(イプシロン)

のディフェンスを導入していて、

C級やB級ライセンス講習会で

Yのディフェンスを取り上げることから、

自称指導者や戦術を浅い知識で

知ったかぶりをする人たちが、

「日本代表がやっているのだから

良いディフェンスだ。うちもやろう」

と言い出したら大変です。

 

日本代表だから導入できる、

実力と知識がある代表選手たちだから

海外の指導者が導入したディフェンスを

できるのです。

 

基本を身に着けていない選手、

基本を知らない自称指導者や

キャプテンが手を出すと大変な

ことになります。

偶然で上手くボールを奪えることが

あったとしても確実性がないため、

失点が多いチームになってしまいます。

 

ディフェンスの戦術で言えば、

マンツーマンディフェンスができる、

裏を取られない、

チャレンジ&カバーができる、

マークの受け渡しができる、

プレーしている全員がしゃべれる、

PIVOに当てさせない守備ができる、

パスを予測して、全員が連動して

プレッシャーを連続してかけられる、

 

以上のことを高いレベルでこなせて、

同レベルのチームとだったら

無失点で勝てるぐらいになってから

日本代表やプロチームが導入している

高いレベルの守備戦術を取り入れるべきです。

 

高いレベルの守備戦術は、挑戦すべきです。

しかし、基本を身に着けていない状態で

取り組むのは無謀と言えます。

 

スポーツは何事も基本ありきです。

基本があるからこそ、難しいことが

出来るのです。

 

競技チーム(関東2部)のトレーニング(2018,2/9)

2018.2/9(金)に競技チームのトレーニングを行いました。

トレーニング内容を公開しますので、

参考にしていただけたら幸いです。

 

※本ブログに記載されている記事、内容、

写真、画像などの無断掲出・転載・引用は

お断りしています。

 

【ウォーミングアップ】

身体を支える力をつけることを目的とした

バランス能力向上、体幹トレーニングを

ウォーミングアップに取り入れました。

 

 ●体幹トレーニング

・フロントブリッジ 1分×2本

・サイドブリッジ 1分×2本

 

●ボールの奪い合い

・7名の選手が一人一個ずつボールを保持し、

全員センターサークルの中に入る。

ボールを自分の体の前もしくは真下に置いた状態で

自分以外全員のボールをセンターサークル外に出す。

他選手が自分のボールを奪いに来たら腕でブロックしたり、

ボールコントロール技術を駆使してかわす。

ボールを自分の体の後ろに置いて隠したり、

常にお尻を敵に向けた状態で相手に近づいて行って

体で相手をセンターサークルから外に出すことはしない。

前を向いた状態で奪いに行き、前を向いた状態で

他選手からボールを守る。

逃げないこと。

 

●試合を想定したシュート

フルコートでプレー。

GKはそれぞれ反対側のゴールでボールを持って待機。

FPは対角のコーナーアークに同数で

右サイドと右サイドになるように分かれる。

お互いのGKが合図を出し、同時に右サイドの

相手陣内(サイドライン沿い)にロングボールを投げる。

(グラウンダー、浮き球問わず)

FPはライン際を走り、GKからのロングボールを

2タッチ以内でシュートを打つ。

シュートは右足。

5本プレーしたら逆サイドを行う。

左サイドの場合は左足でシュート。

常にファーサイドへシュートを打てるように、

右サイドは右足、左サイドは左足で

シュートを打つことを徹底する。

 

●ゴールクリアランスからの2対2+PIVO

オフェンスはペナルティエリア外に二人、

相手側ハーフコートの第2PKマーク付近に

PIVOを配置。

ディフェンスはオールコートプレスを設定し、

オフェンス側ハーフコートの第2PKマーク付近に

二人待機する。

PIVOはコート中央からサイドには流れない。

GKはPIVに直接パスを出しても良い。

※ただしグラウンダーのみ

GKは直接PIVOへ近場の二人のうち

どちらかにパスを出したら2対2を始める。

オールコートプレスをかける二人はGKから

直接PIVOにパスを出されないように、

一番最初はコート中央を絞るポジションを取る。

GKがパスを出したらボールホルダーに近い側の選手が

縦のパスコースを切り、縦のパスコースを切りながら

ボールホルダーとの距離を縮める。(寄せる)

逆サイドのDFはコート中央のPIVOへの

パスコースを塞ぐポジションを取る。

ボールホルダーが横パスを出して逆サイドの

選手にパスが出たら、PIVOへのパスコースを

塞いでいた選手がボールホルダーに対して

縦のパスコースを切り、逆サイドの選手が

PIVOへのパスコースを塞ぐためにポジションを

コート中央へ移す。(絞る動き)

この時のDF二人の動きは「つるべ」の動きとなる。

 

PIVOはコート中央で前後の動きのみ可能。

サイドには流れない。

自陣側にいるオフェンスの二人は横パスを

繋ぎながらPIVOへの楔のパスを入れる。

PIVOにパスを入れたらプレー終了。

オフェンスの勝利となる。

ディフェンスはPIVOへのパスもしくは

横パスをカットするか、オールコートプレスを

かけてボールを奪ったら勝利となる。

 

●ゴールクリアランスからの2対2+PIVO対FIXO

上記トレーニングに一人追加する。

オフェンス側のPIVOに対する守備をする

FIXOをディフェンス側に追加。

FIXOは積極的に前に出て、PIVOへの

パスカットを常に狙うこと。

ディフェンス側にFIXOを追加するに伴い、

PIVOへのパスが通ったら攻撃を続行する。

オフェンスの選手はPIVOにパスを入れたら

ハーフウェーラインを越え、3対1の状況を

作り出して攻撃する。

ディフェンス側はPIVOにパスを入れられた場合、

FIXOのみ守備を行う。

相手側陣内にいてオールコートプレスを行っていた

ディフェンス側選手二人は自陣へ戻ってはいけない。

PIVOにパスを入れられることがどれだけピンチに

繋がるかということを実感してもらうことが理由。

オールコートプレスをかける相手陣内側の

ディフェンス選手二人は「つるべ」の動きで

ボールホルダーに対して縦のパスコースを切る、

寄せる、逆サイドはPIVOへのパスコースを消す、

絞るポジションを取る、ことを徹底する。

 

●4対4+GK

<目的

◆ディフェンス:ハーフコートからのマンツーマン

ディフェンスとパスを予測する

◆オフェンス:ポジションチェンジすることなく、

早いパス回しとPIVO当てにドリブル突破を混ぜる。

両サイドのALAとFIXOがパス回しを早く行うことで

ディフェンスとディフェンスの距離が開くようになる。

ディフェンスとディフェンスの距離が開けば

PIVOへのパスコースが出来るので、

ALAからPIVOへのパスが通るようになる。

PIVOへパスを入れたらワンツーなどを駆使して

ディフェンスを崩し、シュートまで持って行く。

逆にPIVOへのパスコースが開かなければ

相手ディフェンスは中央に絞るポジションを

取っているはずなので、サイドライン沿いに

スペースが出来ることになる。

ALAがボールを保持した時に相手ディフェンスが

PIVOへのパスコースを塞ぐことに集中していたら

縦に素早くドリブル突破することを試みる。

PIVO当てと縦への速いドリブルを組み合わせること。

 

オフェンス側のキックインからスタート。

オフェンスは自陣の第2PKマークから

ハーフウェーラインの間ぐらいのタッチラインから

キックインを行う。

ディフェンス側はキックインが行われる前に

マンツーマンマークを確認し、パスを予測する。

キックインからのパスがFIXOに出たら

4対4+GKのトレーニングを開始する。

 

ディフェンス側の陣形は常に菱型。

※菱型の形は変形したものになる。

ボールホルダーのマークがボールに寄せる

ことで菱型の頂点となる。

両サイドの選手はPIVOへのパスコースを

消すため、中央に絞るポジションを取る。

FIXOはPIVOへのパスカットを常に狙う。

 

<FIXOがボールを持った時>

サイドラインからキックインでFIXOにボールが

出たらディフェンス側のPIVOはFIXOに寄せる。

この時の寄せる距離はギリギリボールに足が届くか

届かないかの距離が良い。(約2m)

PIVOはFIXOに対して楽なパスを出させないように

プレッシャーをかけつつ、FIXOのプレースピードが

遅い場合は積極的に奪いに行く。

ボールがFIXOの位置にある場合、ディフェンスの

菱型の頂点はPIVOになります。

両サイドのALAは中央を絞ってPIVOへのパスコースを

塞ぐポジションを取ること。

 

<両サイドのALAがボールを持った時>

FIXOから両サイドのALAにパスが出たら、

ボールを持っているALAと同じサイドの

ディフェンス側のALAがボールにプレッシャーを

かけます。

よって、ボールにプレッシャーをかけたALAが

菱型の頂点になります。

ディフェンス側のPIVOはオフェンス側のPIVOへの

パスコースを塞ぐため、PIVOへのパスコースを

消すポジションを取ります。

ボールにプレッシャーをかけたALAと斜めのラインを

作るようなポジションになります。

ボールがない逆サイドのALAはオフェンス側の

PIVOよりも後方に下がり、(1)オフェンス側のPIVO

(2)自分がマークするボールがないサイドのALA

(3)逆サイドのボール

以上、(1)から(3)の3つを同時に見られる

ポジションを取ります。

ディフェンス側のFIXOはPIVOへのパスをカット

出来るように準備しておきます。

※PIVOがセンターサークル付近まで下りた場合、

ディフェンス側のFIXOはついて行きません。

FIXOはディフェンスの最終ラインにならなければ

いけませんので、PIVOに引っ張られてセンターサークル

まで下りてしまうと裏にスペースが出来てしまい、

万が一PIVOにターンされたり裏へパスを

通されてしまったら即GKと1対1の状況を

作られてしまいます。

よって、ディフェンス側のFIXOはPIVOへのパスを

前にカットできるかどうか、常に最適な判断が

できなければいけません。

前でパスカット出来そうになければその場に止まり、

次のプレーに対応すること。

 

ディフェンスはFPの4人全員が次のパスを予測し、

いつどこに出るのか予測した上で素早く

ボールにプレッシャーをかけること。

ボールには「あくまで」プレッシャーをかけるだけ。

ボールホルダーに近づき過ぎると1タッチでかわされる

恐れがあることと、オフェンス側PIVOへのパスコースが

広がる恐れがあるため、むやみやたらにボールホルダーに

近づき過ぎない。

ボールホルダーが楽にプレー出来ない距離を保ちつつ、

プレッシャーをかける。

ボールホルダーは楽にパスを出せない程度の

プレッシャーを受けることになるので、

いつかはプレッシャーに負けてパスミスを犯します。

弱いパスを出したり、パスがずれたりします。

その弱いパス、ずれたパスを全員が狙います。

相手のパスミスをついてボールを奪うには、

常に次のパスがどこに出るのかを予測することが

できていなければいけません。

そして、いつでもボールを奪える姿勢、

視野の確保、ポジショニングが大事です。

いくら予測出来ていても棒立ちだったり、

身体の向きが悪かったり、そもそも相手選手

全員とボールを見られていなかったら

行動に移せません。

 

 

以上が2010,2/9(金)の

トレーニング内容になります。

一日のトレーニングをオーガナイズする

サッカー、フットサルの指導者もしくは

指導者を目指している方の参考になればと思い、

一日のトレーニングの流れについて書いてみました。

 

トレーニングは全て繋がっていなければいけません。

最初にパスをやって、次にドリブルをやって、

シュート練習をやったら最後にゲーム。

というようなトレーニングはNGです。

 

試合の各場面を切り取って、

それを繋ぎ合わせて最後に帳尻合わせのように

ゲームをやって終わりというトレーニングは

選手はもちろんのこと、チームとしても

成長に繋がりません。

 

トレーニングを始める前に、まずは

一日のトレーニングの目的を基に

ゴールを描いてみましょう。

 

今日一日、選手たちにどのようなことが

出来るようになって欲しいのかが重要で、

前試合で出た課題や次の試合に向けた対策、

チーム戦術の確立など、

その日のトレーニングの目的を決めましょう。

 

トレーニングは主にウォーミングアップから始まり、

トレーニング1→トレーニング2と続きます。

(多い時はトレーニング3もあります。)

そして最後にトレーニングの締めくくりとして

ゲームを行うことになります。

 

なお、ゲームはウォーミングアップの次、

トレーニング1の前に行うこともあります。

最初にゲームを行うことで課題を抽出し、

課題を明確にすることでトレーニングの質を

高めたり、練習への取り組み姿勢ややる気を

高めることができます。

 

また、トレーニング1をやってみて、

それがチーム全体にとって良いトレーニングとなり、

トレーニングの成果が表れているようならば

実戦形式でどのような効果があるのかを試すため、

トレーニング1とトレーニング2の間に

ゲームを挟むこともあります。

 

トレーニング1の内容でレベルアップしていると

感じた場合はわざわざトレーニング2を行う必要は

ないということです。

トレーニング1で一日のトレーニングの目的に

近づいていると感じたならば、

その後はゲーム中心で行い、実戦の中で

より質を高めて行けば良いのです。

 

通常の一日のトレーニングの流れである

トレーニング1→トレーニング2→ゲーム

と進んだ場合は最後のゲームが締めくくりに

なりますので、トレーニング前に描いていた

ゴール(一日のトレーニングの目的)が大事になります。

 

ここが上手く行けばレベルアップに繋がります。

上手く行かなければ一日のオーガナイズが

良くなかったのか、コーチの指導がよくなかったか、

そのどちらかになりますので、

トレーニング指導は本当に指導者の腕にかかっています。

競技チーム(関東2部)トレーニング(2018.2/7)

2018.2/7(水)に競技チームのトレーニングを行いました。

トレーニング内容を公開しますので、

参考にしていただけたら幸いです。

 

※本ブログに記載されている記事、内容、

写真、画像などの無断掲出・転載・引用は

お断りしています。

 

【ウォーミングアップ】

身体を支える力をつけることを目的とした

バランス能力向上、体幹トレーニングを

ウォーミングアップに取り入れました。

 

●体幹トレーニング(1)

真っ直ぐ立ち、両手をクロスするようにして胸に置く。

その場で片足を上げ、膝を90度に保ちながら目をつむる。

30秒間キープ。

拇指球に力を入れて立つこと。

おへそ周辺の力を使ってバランスを取る。

 

●体幹トレーニング(2)

コートのサイドラインに立ち、片足を振り子のようにし、

前方へ大きく一歩跳ぶ。着地は逆足。

ピタッと静止してから浮いている足を

後ろに大きく振り、前方に大きく跳ぶ。

逆足で着地する。

腕、肩甲骨、背中、下半身など身体

全てを使って全力で跳ぶようにする。

 

●腕支え移動(二人一組)

二人一組になり、一人が腕立て伏せの姿勢、

もう一人が伏せている人の両足を持ち、

両手を地面につけて身体全体を持ち上げる。

肩から足先まで真っすぐになるように

腹筋で身体を支えるようにする。

身体が真っすぐになったら足を持っている人は

片足から手を放し、片足が空中に浮いている状態にする。

プレーする人はその状態のまま一歩進み、

一歩手を着くと同時に腕立て伏せを一回行う。

腕立て伏せから起き上がると同時に

逆手で一歩進む。

一歩進んだら同時に腕立て伏せを一回行う。

これの繰り返し。

約10m進んだらパートナーと交代。

パートナーが10m進んだら先ほどとは

逆の足を空中に浮かせて、

再度10mプレーする。

 

●ペラドン(1)

4対4でペラドンを行う。

ボールは一個で2タッチ以下でプレー、

シュートはヘディグのみとする。

攻撃側の選手が全員相手陣内に入った状態で

シュートを決めると得点を認める。

シュートが入った時に守備側選手が

一人でも相手陣内に残っていた場合、

攻撃側チームの得点は倍とする。

5分ゲーム。

 

●ペラドン(2)

4対4のペラドン。

ボールは一個で2タッチ以下でプレー、

シュートはワンタッチならばどのような

シュートでもかまわない。

どの位置からシュートを打っても良い。

ワンタッチシュートなのでボールホルダーに

身体を寄せるかシュートコースに入らないと

簡単に失点してしまう。

ボールホルダーには常にプレッシャーを

かけ続け、ワンタッチシュートを

打たせないようにする。

常に相手ゴールを見て、パスを受けた時に

ワンタッチでシュートを打てるよう、

視線と身体の向きなど準備をしておくこと。

 

●GKキャッチ(正面グラウンダー・アンダーハンド)

プレーするGKはゴールラインに立ち、

PKマークからFPが蹴るグラウンダーのキックを

正面でしゃがんでキャッチする。

GKが転がしたボールをFPはPKマーク付近から

ワンタッチ(ノートラップ)でインサイドキック。

FPは全員がPKマーク後方に並び、

一本ずつ交代しながら20本連続でキックする。

 

●GKキャッチ(正面浮き球・オーバーハンド)

上記プレーをインサイドキックの浮き球。

GKが転がしたボールをFPはワンタッチで

GKの正面に向かって浮き球を蹴る。

20本連続。

 

●試合を想定したシュート

フルコートでプレー。

GKはそれぞれ反対側のゴールでボールを持って待機。

FPは対角のコーナーアークに同数で

右サイドと右サイドになるように分かれる。

お互いのGKが合図を出し、同時に右サイドの

相手陣内(サイドライン沿い)にロングボールを投げる。

(グラウンダー、浮き球問わず)

FPはライン際を走り、GKからのロングボールを

2タッチ以内でシュートを打つ。

シュートは右足。

5本プレーしたら逆サイドを行う。

左サイドの場合は左足でシュート。

 

●FP2対GK

ゴールポスト脇(左右両方)にそれぞれ一人ずつ

配置し、二人ともボールを持って待機する。

コーチはPKマークの外側1mの位置で待機。

コーチが立っている所から横に向かって

3m離れた所にマーカーを一個ずつ置く。

FPは二人のうちどちらがコーチに

パスを出すのか「しゃべる」。

FPのうち一人がコーチにパスを出し、

パスを出すと同時にFP二人とも

マーカーに向かって走る。

マーカーの内側を回って外に膨らむように走る。

マーカーを回ったFPどちらか片方に

コーチがパスを出す。

パスを受けた選手は1タッチでシュート、

もしくは逆サイドの選手へラストパスを出す。

コーチからパスを貰わなかった選手は

ファーポストへ向かって走る。

GKは自分の判断で前に出るか止まるか

選択し、シュートとファーへのラストパス

どちらにも対応出来るようにする。

GKはニアサイドだけは絶対にシュートを

決められないようにすること。

FPはGK一人に対して二人で攻めるのだから、

確実にシュートを決められるようにすること。

 

●試合を想定しての2+GK対2+GK

2+GK対2+GKをハーフコートでプレー。

どちらかのゴールクリアランスからスタート。

ボールが外に出たら全てGKからの

ゴールクリアランスで再開する。

ディフェンスはマンツーマンで守ること。

正面に立ち、GKからの指示に従って守る。

もしくはパートナーの指示を聞きながら

二人の連携で守るようにする。

※とにかくしゃべること

 

ディフェンスがマンツーマンなので、

オフェンス側はディフェンスが密着

していることを利用して、ディフェンスの

裏のスペースを狙う動きをすること。

横パスを出した選手がDFの裏を狙うように、

クロスステップでDFの肩よりも

若干後方へステップ移動する。

DFがついて来た時にその場に急ストップ

することで、一瞬フリーでボールを

受けることができます。

ボールホルダーは味方がフリーに

なる一瞬を見逃さないこと。

※裏を狙う動きの後にボールをもらいに

下がってしまうと、ボールラインを押し上げ

られず、身体の向きも悪くなってしまう。

ボールラインを押し上げたいので、

DFがついて来たら「その場に止まる」こと。

そして身体の向きはゴールをボール

両方を見られる向きにする。

 

ボールを保持している選手は逆サイドで

裏を狙う動きから急に止まった選手に

横パスを出し、パスを出した後はその場に

止まることなくパス&ゴーを実行する。

DFとDFの間で受けるプレー、

パラレラ、ブロック、カーテン、

クロスオーバーなど、何でも良い。

とにかくパスを出した後は

2対1の状況を作れるように努力する。

 

ディフェンスはパスカットを常に狙っておく。

しかし狙い過ぎると裏へスルーパスを

通されてしまうので、注意する。

ディフェンスがパスカットを狙うということは

ディフェンス側の意識及び姿勢が前がかりに

なるので、いつか裏が取れる。

オフェンス側はそれまでパスミスや

トラップミスすることなく我慢する。

ディフェンスの姿勢や体重の

かかり具合を見計らって、裏を取る。

シュートコースが空いたら積極的に

シュートを打つこと。

利き足ではなくても打つ。

※常に攻守が入れ替わる

 

●3対1

ボールは全てGKから出す。

攻撃側FPはGKとは反対側陣内の

第2PKマークよりも後方に下がり、

右サイドライン際、コート中央、

左サイドライン際の3箇所に分かれる。

DF役はGK側の第2PKマーク付近で待機。

オフェンスは全て1タッチプレー。

2タッチ以上は禁止。

パス8本以内でシュートまで行く。

9本目がシュートは不可。

8本目がシュートは可。

GKと連携してシュートブロックするため、

オフェンスのパスが何本目なのかを

GKに知らせる必要がある。

よって、DFはオフェンスのパス本数を

大声で数える。

オフェンスが得点したらDFは

同じ選手が連続して行うこと。

もし得点することが出来なかった場合は、

最後にプレーした選手がディフェンスになる。

オフェンスがパスをミスしたり、

シュートをミスしたらミスした選手がDFとなる。

パスが8本を越えた場合は8本目のボールを

蹴った選手がDFとなる。

DFがパスの本数を数え忘れたり、

GKに聞こえないような小さな

声で数えた場合は連続でDFを行う。

 

※GKを引き付け、逆サイドのポストへ

3人目が走り込み、無人のゴールに

プッシュシュートを決めるプレーが理想。

 

●ゲーム

 

<話した内容>

練習時間が短く、なおかつ仕事の都合などで

練習時間に間に合わない選手が多いチームでは

ウォーミングアップ一つ一つがとても大事です。

ウォーミングアップの目的は身体を

暖めることと心を温めることです。

練習で良いプレーをするには必要なことです。

身体を暖めることは当然ですのことで、

「やるぞ!」と気持ちも

上げて行かなくてはいけません。

 

効率性を求めるならば長距離を

ミドルパワーで走ることが

最も楽ですし、時間がかかりません。

 

しかし、ただ走るだけの素走りは

楽しくありません。

やる側はもちろんのこと、

見てる側も楽しくありません。

せっかくのチーム練習なのだから、

選手にはウォーミングアップから

楽しんでプレーして欲しい。

そのような狙いがあってボールを

使ったウォーミングアップを行なっている。

だからこそ、ゲーム形式でやれる

楽しいウォーミングアップは

最初から全力でやって欲しい。

 

最初は身体が暖まっていないのだから

上手く動かないし、走ることすら

思うようにいかないと思います。

しかし、動かないからといって

プレー強度を上げることをしなければ

ウォーミングアップになりません。

ウォーミングアップに使える時間は

限られています。

動かなくても動かないなりに、

動かない中での全力プレーを

しなければいけません。

それがウォーミングアップです。

 

 

ウォーミングアップで求めることは

心肺機能を高め、身体を暖める努力を

することです。

パスを出したら前線まで走る。

味方がボールを奪ったら追い越す。

ボールを奪われたら奪い返す。

自陣に全力で戻るなどをして欲しい。

ウォーミングアップでは良いプレーを

することを期待していません。

身体が暖まっていないのだから

良いプレーなど出来ません。

身体を暖める努力をして欲しいだけです。

ただ漠然とゲームをして、蹴る・止めるを

繰り返していても一向に身体は

暖まりません。

ウォーミングアップになりません。

ウォーミングアップには全力で取り組み、

身体を暖める努力をしてください。

それがウォーミングアップの

目的ですし、ウォーミングアップ以降の

トレーニングに役立ちます。

PIVO ターンからのシュートのコツ

PIVOに求められているプレーは大きく
二つに分けられます。

 

一つがターンからのシュート。
もう一つがボールキープから味方へのアシストです。

 

今回はPIVOのターンからのシュートについて
書いてみたいと思います。

 

相手ゴール前でDFを背負った状態でパスを受け、
ターンしてシュートを決められたら最高に気持ち良いし
カッコイイですよね。

しかし、DFを背負った状態からターンして
シュートを決めるのは大変難しいプレーです。
なぜならば後ろにいる相手DFも必死だからです。

 

後ろのDFは、
・ボールを奪いたい
・ターンさせたくない
・シュートを打たせたくない
と思ってプレーしています。

 

そのように必死になってプレーしているDFを相手に
ターンしてシュートを決めるにはどうしたら良いでしょうか?

ターンにはちょっとしたコツがあります。
それは、後ろのDFの力を利用することです。

 

そもそもターンが苦手というPIVOの多くは、
DFを背負っている姿勢がターン出来る姿勢ではありません。
どのような姿勢かというと、背中と両肩を後ろのDFに密着し、
体重を預けてしまっているような姿勢です。
このような姿勢は重心が安定しますのでボールキープや
味方のフォローを待つには最適です。
味方が寄って来てポストプレー(アシスト)をするのに
向いている姿勢と言えます。

 

重心が安定するためはバランスが良過ぎてしまい、
かえってターンするのには不向きな姿勢です。

では、ターンするにはどのような姿勢が良いのでしょうか。

 

前述したようにターンするには相手の力を利用することが
大事です。相手の力を利用してターンしますので、
後ろのDFが自分にとって左右どちらから前に出ようと
(ボールを奪おうと)しているのかがわからなくてはいけません。

そこで重要になって来るのが「腕」と「身体の向き」、
そして「爪先の向き」の三つです。

 

まず、後ろのDFとの距離(間合い)を取るために腕を伸ばし、
DFの胸辺りに手の平を置くようにします。
すると、後ろのDFが左右どちらから来るのかを手で感じることが
出来ますので、その逆をつけば良いだけです。

そして身体の向きは半身です。
半身になることでボールを触っている足を
自由に動かすことが出来ます。
後ろのDFに背中をつけた状態ではボールを前後左右に
動かすことは可能でも、ターンするために
斜め後ろに動かすことが難しいです。

 

ターンするには斜め後ろにボールを動かす必要があります。
よって、左右どちらの斜め後ろにボールを動かすには
身体を半身の姿勢にすることが望ましいです。
右利きの選手が右足でボールをキープする場合、
左腕を伸ばして左手でDFを触ります。
そして右足の親指付け根でボールをキープします。
自分にとって左側にターンする場合は親指を使って
ボールを左斜め後ろに転がし、
右側にターンする場合は薬指と小指辺りを使って、
右斜め後ろに「弾く」ようにボールを動かします。
※右側斜め後ろの場合は転がすのではなく、弾きます。

 

最後に気をつけるのは、DFに近い足の爪先の向きです。

(1)踵が後ろのゴールを向いて爪先が自分が守る側の
ゴールを真っ直ぐ向いている状態がターンしやすいのか

(2)爪先が真横を向いている状態がターンしやすいのか

(3)爪先が斜め後ろを向いている状態がターンしやすいのか

※(1)ではないことは確かです。(1)の爪先の向きだと、
軸足側にターンしようとした場合、軸足が邪魔になって
ボールを動かす足と軸足がぶつかってしまいます。
よって、ターンすることが出来ません。

 

(2)と(3)どちらがターンしやすいのか、
個人によって感覚が違いますし、ボールキープもしなければ
いけませんので、状況にもよるかと思います。
こればかりは何度も練習して自分なりの「やりやすい爪先の向き」
を見つけてください。

 

以上がターンするためのコツです。

 

腕を伸ばして手の平で後ろのDFの重心移動を感じること。
半身になってボールを動かしやすくすること。
ターンしやすい姿勢(爪先の向き)であること。

これらが揃っていたら、あとは手の平でDFが右から来る、
左から来る、というのを感じた瞬間に逆側にくるっと回るだけです。

 

PIVOのターンからのシュートは後ろのDFが
ボールを奪おうと前に出る力を利用することが重要です。
力を利用することで簡単に反転することが出来ます。

 

練習でコツを掴み、試合でチャレンジしてみてください。